D2Cブランド未体験?ニューヨークでマストな有名D2Cショップツアー!【前編】

リテールビジネスのトレンドに興味のある人なら耳にしない日はない「D2C」というビジネスモデル。(英語圏ではDTCと略すことが多い。)このビジネスモデルを使ったブランドについて聞いたことがあっても、実際にストアに訪れたり、購入した経験のある人は意外と少ないのではないだろうか。今回は、ニューヨークのファッショナブルでオシャレなエリアSOHO/NOHOに存在する有名D2Cショップを前編・後編に分けて紹介する。後編の最後にはニューヨークに来る際に簡単に個人でツアー出来るようにGoogle Mapのリストをプレゼントしよう。

D2Cとは

D2Cとは”Direct to consumers”の略で、簡潔に説明すると中間業者を省き、店舗をもたずにEコマースのみを使って消費者と直接やりとりするビジネスモデルのことだ。以前のロサンゼルスのサステナブルブランド紹介記事でも登場した、「Everlane」というファッションブランドを使って説明するとわかりやすいだろう。彼らは、”Radical Transparency”ということをバリューとして、従来中間業者をいれると、消費者に提供するタイミングでは製造コストの6倍以上に跳ね上がっていたのを課題と感じ、Disrupt(従来の当たり前を破壊する)した。結果として、全てのコストと、販売利益などを自社ウェブサイトに明示し、現状では中間業者を含む従来のブランドと同じクオリティもしくはそれ以上の製品が半額以下で買える。また、実際の作り手にも焦点を当て、どこの工場のどんな環境で、誰が作っているのかも公開している。

後に紹介するBonobosなどは店舗を持っていても、店舗内には試着用の在庫しかを持たずに、販売自体は全てEコマース経由にしているブランドもある。しかし、現状では基本的にD2Cとして紹介されるブランドの殆どが店舗を持ち販売を行っているため、近年ではDNVB(Digitally Native Vertical Brand)と紹介されることもなった。

D2Cショップツアー開始!

Canal Street駅(路線:NQRW / JZ)で降りてCanal Streetを北上するとすぐに、お目当てのD2Cショップが見えてくる。

Outdoor Voices

「Outdoor Voices」は、アスレジャー(アスリートとレジャーの造語)と言われるカテゴリーに属するファッションブランドだ。ファッションで有名なニューヨークのパーソンズ美術大学出身の女性社長が2012年に創業した。ナイキなど過度にアスリートっぽいブランドと言うより、スポーツ着の機能性のある素材を使い、普段着として着れるようなデザインを提供している。性別問わず展開しているが、ショップには女性向けのものが多い印象だ。男性の場合、サイズ感を確認して、購入はより多くのデザインがあるオンラインショップで購入することをおすすめする。

そして、本ショップから3分ほど歩くと、次のショップが見えてくる。

Bonobos

「Bonobos」はメンズファッションのD2Cブランド。本ブランドは既に事業売却済みで、現在では小売り最大手のWalmart傘下だ。本ブランドの創業者がStanford Graduate School of Business(スタンフォード大学経営大学院) のMBA在籍中に、自分にフィットしたズボン(太すぎたり細すぎたりしない)がないこと、そして自分でスタイリングすることの難しさを課題に感じたのが創業のきっかけだ。現在は多くのカテゴリーの洋服を展開しているものの、コアはメンズのズボンだ。ショップには、カラフルなズボンが並び、知識豊富な店員が、スタイリングを手伝ってくれる。前述の通り、ここでは商品を試着するだけで、その場で洋服は持ち帰れないので、旅行者は商品到着日時など注意をして購入してほしい。

Allbirds

元プロサッカー選手が展開するサンフランシスコ発のサステナブルシューズブランド。メリノウールという主に洋服に使われる素材を、靴で使うことで革新さとその履き心地の良さを実現した。本当にそんな気持ちいいのか?と疑心暗鬼だった筆者も試着してみたが、気持ち良すぎて驚いた記憶がまだ鮮明に残っている。裸足で履くことが推奨されており、洗濯機で洗えるので清潔さも保つことが出来る。

スムージー休憩

3店舗見たらだいぶ足が疲れてきたのではないだろうか。そんな人は次のショップに行く前に、「JOE & THE JUICE」にてフレッシュフルーツ・野菜を使ったスムージー休憩を挟むことをオススメしよう。場所はラッキーなことに、上述のAllbirdsの隣に位置する。マイアミ発で、スムージーの他にコーヒー・紅茶などもある。店内はオシャレで、広々としており、Wifi・電源・トイレを完備しているためパソコンを使った作業も可能だ。

心身ともにチャージ完了したところで、JOE & THE JUICEを後にし、さらに北上しよう。10分ほど歩くと、次のD2Cショップが見えてくる。

Cuyana

革製品を扱っているブランドだ。ショップの入り口の取っ手にも自社の革をつかっていて、ブランドアイデンティティは徹底されている。本ブランドは女性中心の製品展開になっているので、男性の読者は革のクオリティと価格感のチェック、そして気に入れば女性へのプレゼントも良いかも知れない。

Everlane

何度も紹介しているので詳細は割愛するが、簡潔に本ブランドを説明すると、洗練されたデザインのユニクロといったとこだろう。実際に、商品だけでなく店舗内の壁面に書かれているメッセージや、備え付けのオーディオなどからどのように作られたのか等を学ぶことが出来る。

いかがだっただろうか。前編だけでもかなり見ごたえがあったと思う。次回後編では、ファッション以外のカテゴリーを中心に紹介するので、お楽しみに。