最先端テクノロジーの祭典!CES2019潜入レポ①(Eureka Park 編)

そもそもCESとは?

さて、CESというのをご存知だろうか。CESは、世界最大の家電見本市であり、近年盛り上がりが加速して、大企業、スタートアップ問わず多くのビジネスマンが参加している。

いや待てよ、世界最大の家電見本市といわれているけど、 参加してみると家電で一括にはできないほどの製品・サービスの幅だったので、そもそもCESとはどのような目的で開催されているのか簡単に掘り下げることにしよう。読者の中には、いやいやCESは”Consumer Electronics Show”の略称で、直訳すると家電ショーになるんだよと思うかもしれないが、それは一旦置いておき話を進めよう。

CES® Is the Global Stage for Innovation

CESのウェブサイトを確認すると初っ端に、「CESはイノベーションのグローバルステージだ」、と言い放っている。Consumer Technology Association (CTA)が所有・運営しており、コンシューマーテックのビジネスにフォーカスで、その分野の変革者とテクノロジーブレークスルーをお披露目するための場所。そのため、これらをいち早く知りたい、世界中のビジネスリーダーと先駆者をひきつけている。規模としては、4500以上の会社が展示し、250以上のカンファレンスセッション、そして150カ国から18万人の参加者が集まるイベントだ。参加して実感したけど、本当に規模がいい意味で大きすぎる。

CES誕生は1967年のニューヨーク。何千もの最先端製品をアナウンスしてきたという。こんな歴史があることは全く知らなかった。テクノロジーマイルストーンを時系列で紹介しており、たしかにこのマイルストーンをみると昔は家電市であったのかと思うが、現在では最先端テック製品の見本市になったのだと思う。

Videocassette Recorder (VCR), 1970
Laserdisc Player, 1974
Camcorder and Compact Disc Player, 1981
Digital Audio Technology, 1990
Compact Disc – Interactive, 1991
Digital Satellite System (DSS), 1994
Digital Versatile Disk (DVD), 1996
High Definition Television (HDTV), 1998
Hard-disc VCR (PVR), 1999
Satellite Radio, 2000
Microsoft Xbox and Plasma TV, 2001
Home Media Server, 2002
Blu-Ray DVD and HDTV PVR, 2003
HD Radio, 2004
IP TV, 2005
Convergence of content and technology, 2007
OLED TV, 2008
3D HDTV, 2009
Tablets, Netbooks and Android Devices, 2010
Connected TV, Smart Appliances, Android Honeycomb, Ford’s Electric Focus, Motorola Atrix, Microsoft Avatar Kinect, 2011
Ultrabooks, 3D OLED, Android 4.0 Tablets, 2012
Ultra HDTV, Flexible OLED, Driverless Car Technology, 2013
3D Printers, Sensor Technology, Curved UHD, Wearable Technologies, 2014
4K UHD, Virtual Reality, Unmanned Systems, 2015

出典:https://ces.tech/

チケット代無料?

こちらのイベント、魅力的である一方で、コスト的にはチケットが10万円近くするので、会社の代表として派遣されるなどしないと、個人ではよっぽど興味が無い限り高額すぎて参加できない。これに加えてフライト代・ホテル代かかるので、20万円は見ておかないと行けないと思う。そんな中、アメリカは非常に学生優遇の国なので、学生は無料で参加できてしまう。もちろん、条件がある。それは、最終日しか参加できないことだ。巷では、最終日はみんなそもそも展示しなかったり、展示していても午前で切り上げてしまうなど、あまり注力されないとの噂がある。しかし今回最終日に見て回ったが、多くは残っていたし、むしろ参加者(出展者ではなく)が少なく回りやすい印象を受けた。

どういう基準でまわったのか

最先端テクノロジーはもちろんのこと、幅広い業界(個人の好み関わらず広く)でどのような革新的なサービス・製品があるのかを見て回った。一方で、健康分野の興味が強いので、現在行っているビジネスや、まだやっていないビジネスでも、インスピレーションをもらって、次のイノベーションに繋げられないかは常に意識をしていた。全ての日程をまわれるパスをもっているなら、余裕をもって見て回れるだろうが、もし最終日しかまわれない学生パスであるなら、朝一番で乗り込み、一つのブースに数十分を費やしていくスタイルよりは、全ての会場を浅く広く回ることをおすすめする。意外とこれでも十分にインスピレーションをもらえるし、今年のトレンドなど把握できることは間違いない。

イケてるプロダクトランキング in Eureca Park

Eureca Parkでは、アクセラレータープログラムに入っている1,100以上のスタートアップが国別に展示している。今回の記事では、Eureca Parkでみた特徴的で感動したプロダクトを個人的にランキング形式でまとめることにした。ランキングの視点としては、エンジニアの経験とパーソナルトレーナーの資格をもつ筆者ならではの偏ったものになっているかもしれない。

1.HiiGa ONE(スマートスミスマシン)(JAPAN)

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週に4-5回はジムに通っている筆者だが、筋トレマシンはイノベーションが起こっていないと常々思っていた。そんな思いを裏腹に出会ったのが、自動でウェイト設定ができるマシン”HiiGa One”である。

リクルートテクノロジーのAdvanced Technology Labが発起人であり、比嘉一雄氏監修のもとつくられれた革新的なジムマシンのプロトタイプ。デザイン、製造はTasko Incが行っている。比嘉氏は、東京大学の石井直方研究所に所属し博士号を取得している。intelligent force feedback systemをつかって、電気で重さを調整する。このマシンが何を解決したかというと大きく2点。1点目、とても面倒なバーにウエイトを組んだり外したりする作業からの開放。また、トレーナーやパートナーのサポートとかあればもっと追い込めるのに!と嘆いている人を救ってくれるのだ。このマシンができたら、必ず使用したいと思えた。ただし、マシンの金額は100万円ほどになる予定なので、導入するジムは限られることになるだろう。

2.teplo(スマートティーインフューザー)(Japan)

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teploは自動で茶葉に合わせて温度や抽出時間を管理をすることで、それぞれのお茶が持つ美味しさを最大まで引き出すことができる。いままで、お茶をいれるのは、お湯の温度とか調整しないと美味しいのができないのでできないというペインポイントをテクノロジーでうまく解決した代物だ。

CEOの川野辺氏はハードのエンジニアからキャリアをスタートされ、ボストンのアントレ分野ナンバーワンのバブソンカレッジのMBAを取得中にソフトウェアエンジニアのインド人クラスメイトとボストンで起業した。その後、日本でも会社を登記したとか。クラウドファンディングでも大成功を収め、最初はスマートボトルを開発したがピボットしてこのプロダクトをだした。このプロダクトがあれば、自分でもおいしいお茶がつくれると思うとすごく楽しみで、販売価格は$200-300くらいになるとのことだ。

3.eon(スマートフィットネスマシン)(Italy)

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eonはイタリアのスタートアップで、スマートフィットネスマシン。ブースにたっていたCEOに話をきくと、ジムに導入するマシンと言うよりは、MirrorTonalのように主には家(ホテルとかジムももちろん導入はしたいらしい)に設置して、ジムにいくのが面倒と思っている人たち向けに開発されている。AIを活用しこのケーブルの負荷を変えている。イタリアらしいプロダクトデザインでスタイリッシュだ。まだプロトタイプなので、販売は2019年度中とのこと。販売価格は聞き忘れたが、この会社のCEOがプロダクトについて解説しているので、興味があればこのの動画をチェックしてはいかがだろう。

4.mitte(スマート浄水器)(Germany)

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ドイツ初、おしゃれ、サステイナブル、クリーナーな浄水器。ミネラルの層になっているボトルをはめて、浄水するらしい。BEST of CES 2019のファイナリストにもなっている。将来の記事にて、基準が微妙?であるCESアワード系の謎を紐解いてみようと思う。

5.VisioPM(3Dメガネなしでみれる3Dテレビ)(France)

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フランスのアクセラレーターLa French Tech所属のVisioPMは3Dメガネなしでみれる3Dテレビを開発している。3Dメガネが大嫌いな私にとって、すこし興奮するくらいのクオリティだったので、Top5入りだ。まだプロダクトはローンチしていないが、もし出たらぜひ試してほしい。

総じて

ランキングの視点は最初に説明したとおり少し偏りがあるが、他の製品は既出のものが多く新鮮さがなかったので、偏りなしにしても似たようなランキングになるだろう。Eureca Parkの日本ブース自体は一見盛り上がっていたが、日本人の参加者が多すぎて外国の方が少なかった印象。日本のスタートアップの勢いは十分に感じられ、海外に住んでいる筆者としてはすこし誇りに思えた。外国のスタートアップだと、フランスが結構イケてる製品(テクノロジー、デザイン観点で)を持っていた。

次回は、メイン会場の大企業の展示がどうだったのかを紹介しよう。