いらつくデザインってなに?「The Uncomfortable」

ほとんどの人が毎日何気なく使っている製品といえば、テーブル、椅子、コップ、お皿、フォークやスプーン、靴、洋服などがあるだろう。これらの製品は、数千種類以上のデザインが存在し、それぞれ特徴はあるにしても、そのほとんどは共通したデザインになっている。(例えば、フォークなら固い素材で、先端が細く尖っていて、手に収まるサイズであること。)そのため、使用することに大きな不満を抱える人はいないのではないだろうか。では、これら製品のデザインについて考え、使いやすいデザイン性に感謝した経験はあるだろうか。

今回は、いつも身の回りにあって、使うことが”あたりまえ”になっている製品のデザインが、いかに我々人間にとって便利なデザインになっているのかを気づかせてくれる、面白いプロジェクト「The Uncomfortable」を紹介しよう。

The Uncomfortableとは

source: https://www.theuncomfortable.com/

The Uncomfortableは、ギリシャのアテナを拠点とする建築家兼デザイナーのKoterina Kampraniさんが一人で行っている。2011年にデザインスクールでインダストリアルデザインを学んでいたが失格になり、その同じ年に、デザインスクールで学んだことの全て真逆をしてみたという遊び心を持ってる人だ。

このプロジェクト名を日本語に訳すと”心地の悪い”という題名になる。しかし、実際は心地の悪いどころか、「こんなの使えるか!」と思えるような製品群になっている。心が広く、ユーモアがわかる人であれば、「なにこれ、つかえないじゃん、どうやってつかうの?笑」とくすっと笑ってしまうものばかりだ。

何を隠そう、このプロジェクトは、いつも普通に使っている製品の一部のデザインを微調整することで、意図的に”いらつくデザイン”にしているのだ。目的としては、毎日使うような製品のInvisible Design(表面的美しさではなく、もっと経験するときのデザイン)を矛盾させて、笑ってもらったり、驚かせたり、はたまたいつも使ってる製品のデザインに感謝してもらうことだ。日本のお笑い芸人に渡せばすぐさま華麗なモノボケをかましてくれるだろう。

厳選!いらつくデザイン集

Source: https://www.theuncomfortable.com/

いかがだっただろうか。いますぐ、そこの目の前にあるコップに感謝したい気持ちになったのではないだろうか。このように、日々の生活にデザインは溶け込んでいて、”あたりまえ”の存在になっていることは多く存在する。人々の生活に馴染み、この状態にすることができたらデザイナーからすると最高だ。また、一般の人でも、このような日々の”あたりまえ”に敏感になり、疑問をもち、好奇心をもって生活すれば、毎日ルーティンで退屈という日々も少しはエキサイティングになるのではないだろうか。